故意に無断転載する人は確かに無責任ではありますが、データ作者が迷惑を被るとは言えデータに関してはその存在が有効に作用する可能性は充分ありえるという事です。無論、不快感を与えられた以上無断転載しているサイトに抗議する権利は作者としてあると思いますが、ここで大切なのは、まず怒りを爆発させる前にサイト管理者にちゃんと状況と作者としての心境を説明してみるのが良いと思われます。よっぽど非常識な管理人でないかぎりはじめから作者を怒らせるつもりはないでしょうし、作者の功績を軽視する無神経な人によりデータが投稿された場合などは投稿した人が作者だと思ってしまう事もありえるからです。管理者の経験が浅く、ネチケットの心得がまだ甘いような場合、こういったデータを作る作者の正確な情報はもとより、原作タイトルの情報等の明記の必要性を教授する事も大事です。
転載により、データがより多くのリスナーに聴いてもらえる機会はできたとしても、同じデータがあまりそこらじゅうにある事はリスナーにしても好ましくありません。興味のある曲のバリエーションを期待して、色々なところでみつけたある曲のデータを聴いてみたら、ほとんどが同一データの複製である事はリスナーにとって特に不愉快です。このような理由も含め、掲載するデータの出所に関する情報を明記する事の重要性を転載する側が認識する事は大切だと思います。
私に無断転載を推奨するつもりはもちろん毛頭ありませんし、個人的な経験からも道徳的に無神経な行為だと思います。しかし、インターネットというオープンな環境で作品を公開する以上、そうした事もひとつの世間の反応として考慮し、直視する事ができなければ、インターネットで活動する心の準備が充分とは言えないのではないでしょうか。もしそれによって活動意欲が左右すれば、結果として影響を受けるのはターゲットとなるリスナーです。故意に無断転載をするような人にとっては、ただその作者の新作を見つける機会が少なくなるくらいで、個人的影響を与える要素は考えられないと思います。もし作品をインターネットに送りだす動機が対象となる音楽の良さ又は面白さをアピールする事や同志の共鳴を得る事であるならば、たかが一人や二人や百人の個人ホームページ運営者の無神経な対応ごときのためにその目的に矛盾した態度を取る価値が、はたしてあるものでしょうか。
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